気象ゼミごっこ

気象予報士試験に向けて、大学のゼミみたいに勉強するブログ

気象予報士試験 学科一般

第51回気象予報士試験 学科一般分野 復習②

試験まであと半年もあると思って気象の勉強サボってますが、ぼちぼち復習の続きをしていきたいと思います。 学科一般の前半はこちら↓ meteorolo.hatenablog.com 今回は問8から見直していきます。 問8 傾圧大気について 問9 バックビルディングに関して 問…

第51回気象予報士試験 学科一般分野 復習①

先日受けた気象予報士試験、解答が出てもしばらくチェックしていなかったんですが、やっと自己採点しました。 結果… 一般はなんとかおそらく合格、専門は不合格でした〜! 専門に関しては、ボーダーが10点に下がったとしても不合格です。 ただただ勉強不足。…

大気の大規模な運動③偏西風波動と温帯低気圧

前々回の話から、今日は中緯度の熱輸送についてお話ししたいと思います。 meteorolo.hatenablog.com ハドレー循環では赤道付近の暖かく湿った空気が上昇して高緯度側に移動し下降していて、わかりやすく南北に熱を輸送していますが(直接循環)、中緯度でのフ…

大規模な大気の運動②温度風

前回大気の大循環の話をして、一気に一般の内容をまとめたい!という気持ちが高まってきていますので、この勢いでまとめていきたいと思います。 ブログの読者対象というのがブレブレな気もしますが、寝ぼけている自分が理解できるくらいの簡単な言葉で説明す…

大規模な大気の運動①大気の大循環

週に1回は更新しようと思っていましたが、2週間ほどご無沙汰になってしまいました気象予報士試験まであと49日です もうほとんど今回で合格することは諦めているんですけど、なんとか土台だけはきちんとしておこうと思っているところです。 という訳で、直…

大気の力学④風を表す物理量

試験まで時間がないのに風邪をひいてしまい、1週間の大半を棒に振ってしまいました 演習やら新しいことのインプットなどの重たい勉強はちょっとキツイので、ブログでゆるく勉強したいと思います。 前回のおさらい 傾度風から旋衡風や慣性振動について勉強し…

大気の力学③p座標系

なかなか勉強が捗っていない私です 演習が全然できていなくて、このままだと学科合格もかなり怪しいです しかしやっぱり基礎が大事だと思いますので、この辺のところはブログにきっちりまとめていきたいと思っています! 今回は、前回の補足として気圧傾度力…

大気の力学②風について

気象予報士試験まであと73日です!ついに受験申請期間がスタートしました〜 (ちょっとまだ合格が全然見えないんですけど、なんとか踠いてみようと思っているところです。笑) さて、今回は風についてお話ししたいと思います。 前回は高校の物理でも習う運動…

大気の力学①運動方程式をいじる

お久しぶりの投稿になってしまいました。 最近はちょっとインプットばっかりで、問題を解いたりブログ更新したりっていうアウトプットが滞りがちでした専門分野でちょっと苦戦しておりまして… 今回はリフレッシュのためにも運動方程式をいじってみたいと思い…

大気の放射②太陽の熱

前回に引き続き、大気の放射について勉強します。 前回のおさらい 太陽と地球 太陽からの熱 色温度と実効温度 地球の放射平衡 温室効果 前回のおさらい ①光は波であり、粒子である。光が物質に当たったとき相互作用により反射 ②太陽光(電磁波)が大気中のエ…

大気の放射①光と物質

最近は空を撮るのにハマっています。 この写真、太陽の周りの雲が虹色になっているのおわかりいただけますか? あからさまじゃないのでわかりにくいですが、このような雲を彩雲と言います。 彩雲 - Wikipedia 以前もご紹介した通り、太陽の光はこのように↓可…

降水過程③冷たい雨

今回は冷たい雨についてです。 前回のおさらい 氷晶の自己増殖 氷晶の凝結過程 凝集による氷晶の成長 前回のおさらい 雲粒は水蒸気の拡散によって凝結するが、それだけでは雨雲にまで成長できない。大きい雲粒が小さな雲粒を併合することで成長し、雨粒と言…

降水過程②併合過程

最近は夕焼けがとても綺麗です。秋ですね〜(これは一昨日の写真) さて、降水過程の続きです。 ■前回のおさらい 雲粒の併合過程 雲粒の終端速度 併合過程による水滴の成長 暖かい雨 冷たい雨 氷晶と過冷却 ■前回のおさらい 空気塊が上昇し、相対湿度が100%…

降水過程①凝結過程

今日は降水過程のお話をしたいと思います。 雲ができて、雨が降るまでの過程をお話します。 雲ができるまで 雲粒の凝結過程 ①水滴の質量数Mの増大量 ②水蒸気が水滴に吸収された質量数 雲ができるまで 湿った空気塊が上昇すると、気圧が下がるので膨張し、温…

気象に関する物理量について考える

こんにちは。 またまた台風接近の週末。風が弱まるまで家で待機です。 さて、前回まで熱力学の分野で基本的な法則 ☁︎静力学平衡の式 ☁︎状態方程式 ☁︎熱力学第一法則 を使って、 気象を表す物理量をいくつかご紹介しました。 meteorolo.hatenablog.com meteor…

大気の熱力学④エマグラム

週末は大体勉強カフェで勉強しているのですが、今日は台風が接近していることもあってお家でまったり勉強〜♪ ※勉強カフェとは 大人のための自習室です。いつもお世話になっています☕️ www.benkyo-cafe.net 今回は、気象で扱う物理量をグラフで示していきます…

大気の熱力学③熱力学の第一法則

時間がないない病だとか、パソコンが壊れたとかでゼミごっこの更新がすっかり滞ってしまっていました。 今回は、気象を勉強する上で基本となる法則の一つである「熱力学の第一法則」を紹介しつつ、いくつかの物理量を導いていきたいと思います。 その前に、 …

大気の熱力学②静力学平衡

■前回のおさらい 前回は、「大気の熱力学①状態方程式」ということで、基本的な物理法則である、状態方程式に関して勉強しました。 meteorolo.hatenablog.com ①高校ではモル数を基準にした気体定数を用いて、PV=nRTと習った。 ②気象の勉強では、それぞれの気…

大気の熱力学①状態方程式

■前回のおさらい 前回は「地球大気(鉛直構造)のお話」ということで、地球の大気の構造を勉強しました。 meteorolo.hatenablog.com ①大気圏とは、地球の引力によって大気が宇宙空間に逃げていかない領域 大気圏と宇宙空間の境界では、分子や原子の運動の速…

地球大気(鉛直構造)のお話

■前回のおさらいと加筆 前回「太陽系のお話」ということで、太陽系について勉強しました。 meteorolo.hatenablog.com ①太陽とは巨大なガスの塊である 宇宙に漂う星間ガスの密度のゆらぎから、自己重力(万有引力)によって質量の大きいほうへ・・・と集まって、圧…

太陽系のお話

こんばんは。 今回から気象予報士試験 一般分野の学習をまとめていきたいと思います。 私の使っている過去問の精選問題集を解説していくブログにしようかと思ったのですが、問題のスクショをそのまま貼り付けてしまうわけにはいかないということに気づきまし…