気象ゼミごっこ

気象予報士試験に向けて、大学のゼミみたいに勉強するブログ

第51回気象予報士試験 学科一般分野 復習①

先日受けた気象予報士試験、解答が出てもしばらくチェックしていなかったんですが、やっと自己採点しました。

 

結果…

一般はなんとかおそらく合格、専門は不合格でした〜!

 

専門に関しては、ボーダーが10点に下がったとしても不合格です。

ただただ勉強不足。次回は専門・実技ともに合格したいと思っています!

あと半年あるし、大丈夫でしょう〜〜〜!(謎の自信w)

 

一般は一応合格ラインには達しているんですけど、落としちゃいけない問題を落としていまして、反省するところも多々あり。

でも、一般の合格(確定ではないが)をとりあえず喜ぶことにしました。

専門も惜しかったし。

 

試験が終わってからしばらく勉強もしていなかったんで、とりあえず試験の復習からやっていきたいと思います。もし良かったらお付き合い下さい。

 

問題は、こちらから。

www.jmbsc.or.jp

 

 

 

 

問1 経度方向に年平均した対流圏内の気温と風の緯度・高度分布について

 これは、こういう図が頭に浮かべば簡単です!

f:id:meteorolo:20181208194443p:plain

対流圏下層では、もちろん熱帯地方の気温が最も高いですが、対流圏界面の高さは赤道付近で高くなるので、熱帯地方の対流圏界面での気温は低くなります。

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 一方、対流圏内の同じ高度における気温は、対流圏界面付近を除き極側ほど低く、その南北傾度は中緯度地方で大きい。

➡︎これは正しいですね。

 

meteorolo.hatenablog.com

 

 

中緯度では気温の南北傾度が大きく、層厚は高緯度側で小さく低緯度側で大きくなります。その結果、高度が高いところほど同じ高度での気圧差が多くなります。 

f:id:meteorolo:20190301171238p:plain

 

 

問2 太陽放射と地球放射について

f:id:meteorolo:20181206181928p:plain※図解 気象学入門(p134)よりこの図が浮かべば正解できます。 

 

問3 状態方程式、混合比に関する問題 

まず、状態方程式の基本の問題から。理想気体の圧力と温度が一定の場合、気体の密度と分子量の関係はどうであるかという問いです。f:id:meteorolo:20190219154328p:plain気体の分子量は1molあたりの質量であり、1molあたりの体積は気体の種類によらず一定(22.4ml)であるということから、気体の密度は気体の分子量に比例することはすぐにわかるのですが、式で考えると、こういう風にあまり頭を使わずにわかります笑  

 

続いて与えられた値を使って、混合比を計算。f:id:meteorolo:20190219154351p:plain  ゆっくり考えればわかるんですけど、私はこの問題落としてしまいました。メモを見ると、ショートカットしている部分で分数が逆になっていたり、本当に勿体無いんですよね…( ;  ; ) 急いで解いてみるとこんな感じです。f:id:meteorolo:20190219161924p:plainそして、この問題は多分日頃からエマグラムを良く見ている人にとっては計算せずとも分かる問題だったのかもしれません。f:id:meteorolo:20180930131549j:plain↑らくらく突破 気象予報士 かんたん合格テキスト 学科一般 P148より

 

この地上気温30℃の等飽和混合比線の先(上の方)を見てみると、25gとあります。問題では1000hPa30℃で飽和している空気の混合比について考えていますから、大体このくらいになるはずなんですね。(グラフは1000hPaでの気温が30℃より少し低く、この問題の答えは25〜30くらいになるな〜とわかります。)

 

問4 エマグラムに関する基本問題

問題文の通り、エマグラム上で未飽和湿潤空気塊を断熱的に上昇させてみるとわかります。

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問5 氷晶核と氷粒子について

冷たい雨について理解しているかどうかが問われているようです。

 

meteorolo.hatenablog.com

(a)過冷却と氷晶についてです。

-40℃以下では核となる不純物がなくとも過冷却の状態を維持できずに自発的に凍るんですよね。ですから、-40℃より気温が低くなるような高度では、雲は氷晶でできています。 

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(b)氷晶核の数と凝結核の数はどちらが多いか。

これは悩むかもしれませんが、凝結核の方が多いから-30℃くらい温度が低い高度でも過冷却水滴の方が多いんですよね。

 

(c)過冷却雲内では水滴と氷粒子、どちらの方が成長がはやいか。

これは過去問でも良く出題されていました。

氷の方が成長がはやいんですよね。

氷は生成のきっかけ(核)さえあれば、成長ははやいんです。

これを言い換えると、水面に対する飽和水蒸気圧は氷面に対するものより高いと言えます。

 

(d)あられの形成について

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あられは氷晶が雲の中を落下するときに過冷却雲粒とぶつかって捕捉していくことによってできますので、この文章は正しいです。

ちなみに直径が5mm以下のものがあられ、5mm以上のものをひょうといって、水蒸気からそのまま昇華したものが雪です。雨と雪が混じって降るものがみぞれです。

 

問6 収束と発散

この問題は定義がわかっていれば回答できます。

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比較することが目的なので、このように簡単に計算してみました。

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南北方向と東西方向にそれぞれ流入する空気を比較して流入している方が収束なので、収束している順でいうと、B>C>A>Dとなり、収束が最小なのはDであるとわかります。(発散している、つまり鉛直方向でここの高度に空気が入ってきている)

 

問7 相対渦度が正か負か

これはたぶん今回の問題で一番簡単でした。

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↓渦度の発生要因について過去に書いていますので、こちらもご参考にどうぞ

 

meteorolo.hatenablog.com

 

 

 
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今回はここまでにします。こんな考え方で大丈夫でしょうか。

ここまではそんなに問題ないと思うのですが…

後半がちょっとボロボロだったので次回頑張って復習したいと思います。

よろしければお付き合いくださいm(._.)m

 

なんだかんだテスト終わって気が抜けています。

燃え尽きるほどまだ燃えてないはずなんですが…笑

半年後に向けて加速していけるように今力ためておきます。