気象ゼミごっこ
まとめてみたら、気象の話よりその準備段階がボリュームを占めていることに気づきました。
気象の前の基礎
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気象観測のはなし 地上観測の続き
前回、気象予報をするためにはデータを集める必要があるということで、まず地上観測について紹介してみました。
*前回紹介した地上観測*
今回はその続きとして
こんな話をしていきたいと思います。
日射計・全天日射計
太陽からのエネルギーが放射されています。
地表面に入射する太陽放射を観測する方法をご紹介します。
全天日射=直達日射+散乱放射
日射には太陽光がそのまま真っ直ぐ地面に放射する直達日射と大気中の浮遊物に散乱されたのちに地面に放射される散乱放射があり、その和が全天日射です。
▲気象庁ホームページより
直達日射観測
回転式日照計ではあらかじめ太陽の南中方位に設定して、中の鏡を回転させることで直達日射を感知しています。一定時間ごとにどのくらいの直達日射があったか(日照時間)を結果として出しています。 ▲福岡管区気象台ホームページより
他には太陽を追尾しながら観測するようなものや、太陽電池を搭載し、電力量から散乱光のみの電力量を差し引くことで直達日射を観測する方法もあります。
直達日射量は農業に従事する人にとって重要な情報で、また大気の混濁度を知るために必要な情報でもあります。 大気が濁っていると、直達日射量は減少し散乱光は増加します。
全天日射観測
1日の積算値のみを観測します。観測するのは日の出20分前から日没後20分までです。日の出前の20分間、日没後の20分の間は直達日射はなくとも散乱光のみで空がほのかに明るくなる状態(薄明;twilight)を観測しています。
視程観測
視程とは、観測地点から360°見渡して一番見通しの悪い方位の、見通せる距離です。 ビルや山など、基準になるものを決めておいて、人が目視で観測することもあれば、視程計を用いることもあります。
▲福岡管区気象台ホームページより
***************
専門分野はまとめ出すとキリがないですね…
実は前回の試験で結構燃え尽きてしまって、まだ本格的に勉強できていません(・・;) 毎日天気図を見てはいるのですが。 今まで勉強したノートやルーズリーフを見るだけでもかなり色々思い出せるので、 あと少し頑張りたいと思います🌈
気象観測のはなし ①地上観測
気象予報士試験の勉強をそろそろちゃんとしないと…ということで、2回連続で落としてしまった専門分野の内容もブログで記事にしていきたいと思います。
2回も専門落としちゃうとは。前回は一般メイン、今回は実技メインで勉強してたらこうなってしまった。前回はあと1点か2点で、今回はあと1点だった😂
— 気象ゼミごっこ🌕ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年10月4日
アウトプット勉強法が私には合ってる気がするんで、これからは専門分野もブログに書いていこうかな。
— 気象ゼミごっこ🌕ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年10月29日
気象予報をするために、まずは観測データを得る必要があります。今回は地上観測の話をしていきたいと思います。
▲気象予報の流れ(気象庁ホームページより)
観測要素
気象観測の要素には、気圧、気温、湿度、風向、風速、降水量、積雪の深さ、降雪の深さ、日照時間、全天日射量、雲、視程、大気現象等があります。
これらは自動で観測されるものもありますが、人が目視で観測するものもあります。
例えば、視程(水平方向での見通せる距離)や雲の状態や大気現象などは多くの気象台で目視されているようです。
地上観測
雨量計
主に「転倒ます型雨量計」というものが使われているようです。
ろ水器で雨や雪を受け止めて、重みによってシーソーのように「ます」が左右に転倒します。その回数をカウントして、雨量を測っているんですね。
▲福岡管区気象台ホームページより
寒冷地では、ヒーターにより雪を溶かしてから降水量を測るような雨量計を使っています。
*雨量計 設置の注意点
①道路からの水はねや浸水しそうな場所を避ける
②周辺の樹木や建物から出来るだけ離れたところに設置する
▲気象観測ガイドブックより
仰角が45°以上になるようにというのが目安になっているようです。強風が吹いて葉っぱについた水滴が入ったりしたらいけないからですね。
③高いビルの上に設置する際は端から離れたところに設置する
▲気象観測ガイドブックより
なるべく高い建物に設置するのはやめましょう、とされていますが、やむを得ない場合はできれば3mは離しましょう、とのことです。
高い建物では地表付近に比べて摩擦力が弱くて風が強いので、雨量計を置くのには適していないよ!ということですね。
④寒冷地では温水式、溢水式の雨量計を使う
雪やあられは通常の雨量計ではなく、一回雪を溶かすような雨量計で計測する必要があります。また、雨量計が積雪によって埋もれてしまわぬよう、かさ上げする必要があります。
▲気象観測ガイドブックより
風向風速計
主に風車型風向風速計が使われているようです。
▲福岡管区気象台ホームページより
胴体の方向から風向が、プロペラの回転数から風速がわかります。
観測器では0.25秒ごとに出力があり、気象庁が発表する風向風速は観測時前10分間の平均値です。
**風速**
★平均風速・・・10分間の平均
★瞬間風速・・・3秒間の平均
★最大風速・・・10分間平均風速の最大値
★最大瞬間風速・・・0.25秒ごとに出力された風速の最大値を観測した期間内の瞬間風速 ⇨最大風速と最大瞬間風速が同じ区間とは限らない
0.1m/s刻みで観測した平均風速が0.3m/s未満の状態を「静穏」と言って、気象庁風力階級で、風力0に相当します。
▲気象庁ホームページより
**風向**
風向は風が吹いてくる方向で、36方位で表す場合、北の風は「36」、南の風は「18」となります。
最大瞬間風速と平均風速の比が突風の指標となっていて、突風率と呼ばれています。
突風率=最大瞬間風速/平均風速
大体1.5~2くらいになります。
海上より陸上の方が気流が乱されやすいので、突風率が大きい傾向にあります。
*風向風速計 設置の注意点
風向風速計は、平らで開けたところに独立した塔や支柱を建てて、地上から10mの高さに設置するのが理想です。しかし、そのように条件が整わないときにも考慮すべき点をクリアすることで設置できます。
①周囲の建物や樹木から離れたところに設置
▲気象観測ガイドブックより
②周囲の建物より高いところに設置
▲気象観測ガイドブックより
③寒冷地での設置は着雪、着氷に注意
着雪、着氷で凍結しないように、風向風速計を温める必要があります。
例えば、赤外線ランプで温める方法があります。
④設置時の方位と水平の確認
風向風速計を設置する時には、取り付け方位と取り付け台が水平であることを確認する必要があります。
方位の確認は、正確な地図と南中時刻における太陽の方向、方位磁石を用い、取り付け台の確認には水準器を用います。
⑤設置の高さによる風速の違い
地面の摩擦によって風が弱まるので、地表付近ほど風速が大きくなります。
設置高さを変更する場合には、データの取り扱いに注意が必要です。
また、地表の粗度によっても高さによる風速の変化が違います。例えば、高いビルがたくさん建っているような場所では高さによる風速の変化が大きくなります。風速が大きい場合、高さによる風速の変化は小さくなります。
温度計・湿度計
電気式温度計が使われています。屋外で日射や雨、風の影響を受けないようにする必要があるので、通風筒の中に温度・湿度のセンサーをセットします。
*風向風速計 設置の注意点
①最寄りの建物や樹木からその高さの3倍程度の距離を置いて設置する
②人工の熱源から十分に離す
③屋上に設置しない
④芝生など自然な環境に設置する
⑤寒冷地では積雪に注意
▲気象観測ガイドブックより
積雪計
「積雪の深さ」は地表に降り積もって地面を覆っている雪などの固形降水の深さのことを言います。「降雪の深さ」というと、ある時間内に地表に降り積もった雪などの固形降水の深さです。
気象庁では、高さ2〜4mの高さから超音波やレーザーを地面に当てて、その反射して戻ってくるまでの時間から積雪の深さを調べています。
▲福岡管区気象台ホームページより
**参考資料**
▼福岡管区気象台ホームページ
https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/index.html
▼気象観測ガイドブック
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku_guide/guidebook.pdf
*********************
色々と情報を集めてきただけなんですけど、すごい時間かかってます。笑
私にとっては専門分野が結構鬼門みたいです〜😿
割と近くにあるので、気象台行ってみたいと思います!
台風の話
久々に気象学っぽい内容を…😃
台風のお話をしていきたいと思います。
地球は球体なので高緯度側で熱が不足し低緯度側で熱が余るはずであるが、年間を通じてこの偏りを解消するような機構が地球には備わっているという話をしました。
その1つとして、中緯度帯では南北の水平温度傾度の大きいところで温帯低気圧が発生しているという話もしました。
台風の定義
低気圧にも色々種類がありますが、温帯低気圧に次いでよく耳にするのが、熱帯や亜熱帯の海洋上で発生する熱帯低気圧です。
熱帯低気圧のうち、赤道より北で100°Eと180°Eの間の北西太平洋域に存在し、最大風速が17.2m/s以上になったものを台風と呼んでいます。
台風の原動力
温帯低気圧の原動力となっているものは、冷気が沈み込み暖気が上昇するために生じる位置エネルギーでしたが、台風の原動力となっているのは、水蒸気が雲になるときに放出する熱(潜熱)です。
温帯低気圧は気団の異なる性質の気団がぶつかることでできるのに対し、熱帯低気圧は単一の赤道気団という高温多湿な気団の中でできます。
海面水温は日射や海流に影響されますが、海面水温の高い海上では、下層の空気が昼夜問わず暖かく湿っています。下層の暖かく湿った空気は潜在的に不安定な状態で、なんらかのきっかけでその下層の空気が上昇すると、凝結して雲が発達します。
赤道低圧帯は南北からの貿易風が収束し上昇気流しやすい場所ですし、強い日射によって上昇気流が発生することもあります。
こうして暖かく湿った空気が持ち上げられることにより、多数の積乱雲が生まれます。
https://www.data.jma.go.jp/mscweb/ja/prod/pattern_12.html
個々の積乱雲の寿命は数十分ほどですが、組織化することで数日単位で活動します。
ある領域の中でたくさんの積乱雲が発達して消滅していたら、そこに水蒸気が凝結するときの熱が放出され蓄積され、上空の空気が暖まってきます。
すると、地上の気圧が下がります。こうして弱い低圧部が作られます。
低圧部には風が流れ込んできますが、地球が自転していることにより気圧傾度力を直角右向きに変えようとします。(コリオリ力)
熱帯低気圧はコリオリ力が十分に働く北緯5°以北で発生します。
コリオリ力は渦が発生するための条件となっているんですね。
コリオリ力と渦といえば…
以前にもご紹介しましたが、絶対渦度保存則という法則があります。
このいきなりコリオリパラメーターが出てくる感じ、戸惑いますよね。
「渦度は角速度の2倍なんだ」というワンクッションがないと私は腑に落ちないのですが、やっぱり渦を考えるとなると、どのくらい自転の効果が効いているかということが重要になるんですね。
熱帯や亜熱帯で発生した熱帯低気圧が発達して台風になり日本にやってくるのは、台風が北へ進もうとする性質があるからです。
これも絶対渦度保存則で考えることができます。
この北に進みたがる性質やベータ効果、大規模な風系(偏東風や偏西風、太平洋高気圧の縁辺など)に影響されながら進みます。
さて、熱帯低気圧の原動力は潜熱だと言いましたが、台風として発達していくにはエネルギーを組織的に補給していくような仕組みがあります。
多量の水蒸気が凝結するときに放出される潜熱によって空気が暖められると、空気の密度が小さくなるので、地表面の気圧が小さくなります。
※静力学平衡
地表面の気圧が大きく下降すると低気圧となって、そこに周りの空気が集まってきます。台風の周りの暖かく湿った空気が渦巻きながら中心に吸い込まれていって収束し、(地表面付近では摩擦を受けるため中心に収束する)上昇します。(連続の式)
上昇したらすぐに飽和して、また凝結して膨大な潜熱を放出します。
そしてまた中心付近が高温になって、気圧が低下して…
このような連鎖反応で、効率的にエネルギーを取り込んで台風は維持・強化されます。
台風は大体傾度風で近似されますが、地表に近いところでは摩擦力が働いて中心に向かう風向になっています。
▼傾度風
▲気象学入門より
台風の中心付近の風は高度が高くなるのにしたがって風速が小さくなります。
ここで思い出したいのが温度風という概念です。
台風の場合…
台風の中心上空に暖気核があることと台風周りの風速は温度風でつながるんですね。
台風は衰弱するとどうなるか
台風には水蒸気を効率的に補給するシステムがあると言いましたが、北上して海面水温の低いところにきてしまうと、北からの寒気が入り込んで温帯低気圧になったり、前線を伴わない構造のまま最大風速が17.2m/s未満になり熱帯低気圧に戻ったりします。
温帯低気圧化というとなんか安心してしまう雰囲気がありますが、台風が水平温度傾度の大きい中緯度にやってきたことでエネルギー源や構造は変わったものの再発達する恐れもあり、監視していく必要があります。
******************
特に私の好きな話を中心に、台風の話をしてみました。
ここ最近は日本各地で台風による被害が多いですね。
今も台風18号が日本に近づいてきていて、福岡ではじめじめとした暖かい空気に包まれています。
しかし、台風も温帯低気圧も地球全体の熱のバランスを保つために低緯度から高緯度へ熱を輸送しているということで、決して悪者ではないのです。笑
だからこそ、気象現象による被害は最小限にしたいですよね。
スーパーコンピューターによる予報の精度も上がっていて、危険であることが予想できている場合でも、台風が接近してきているのにサーフィンに出かけて人が亡くなる、みたいなニュースを耳にします。どうすればこういうことがなくなるんだろう…と思ったりします。
******************
遅ればせながら… 第52回気象予報士試験 反省会
ご無沙汰しております🙃
2回目の受験を終えてしばらく時間が経ちましたが、受験記録を書いておきたいと思います。
前回の記録はこちら
今回
勉強の記録
今日で専門分野を大体仕上げようと思う!!今、夏休み最終日宿題全然終わってない子どもみたいな感じです😭😭 計画性のなさw #気象予報士試験
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月22日
専門分野は前回の試験でも一通り勉強していたので、今回は試験前3か月の間に何度か強化週間を作って勉強していました。
実技は問題を解いてノートに資料とそれに対応する問題と答えを切って貼ってまとめていました。
ノートにまとめるって作業になりがちだと思ってあんまり積極的にはしないんだけど、一旦復習しやすいようにノートに資料とそれに対応する問題と答えを切ったり貼ったりしてまとめています。以上、勉強報告でした〜 #大人の勉強垢 #気象予報士試験 pic.twitter.com/8wUHz67XCH
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) April 18, 2019
教科書はらくらく突破と速習テキストを主に使いました。
気象予報士かんたん合格テキスト 〈実技編〉 (らくらく突破)
- 作者: 気象予報士試験受験支援会
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試験前
本当は気象予報士試験まであと1ヶ月半くらいで猛勉強していなきゃな時期なんですが、明日から鹿児島に行きオケの本番、来月も演奏会でなかなか勉強が出来ていない…!若干行儀悪い気もするがこれからお風呂で気象の本読んで寝る⛈
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年7月11日
勉強しつつも趣味が充実していた試験前でした。
昨日の朝に寝違えてから全然良くならなくて、何もできない😭
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年7月28日
試験1ヶ月前に寝違えました… 寝違えを舐めていました。ギックリ腰と同じことが首で起こっていて、今もなお整形外科に通っています…(笑えない)
勉強できない日々が続きましたが、実技の過去問を解いたものを見て復習したりしていました。
前回は結膜炎になって眼科通い、今回はひどい寝違えで整形外科通いです😭
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年7月29日
毎日電気治療をしてもらって、しっかりと治してから復活したいと思います!今回で受かりたい〜〜
試験当日
コンディションもあまり良くなく、緊張していました。
試験会場近くに来ましたー!
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月25日
ちょっと緊張していますが、ロイヤルミルクティ飲んで落ち着きます。#気象予報士試験
一般は免除だったので専門からの受験でしたが、お腹痛くなりました。
緊張もあり、お腹痛くなって終了時刻前に出てきた。でも回答して見直しも一応一通りしてるから大丈夫だと言い聞かせる。
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月25日
お昼休憩の時間にコンビニで蒸気でアイマスクを買ってお腹に貼り、午後は大丈夫になりました。
しかし緊張はまだ続き、実技もあまり上手くはいかず。
(準備不足で、実力以上の力を出そうとしたから…)
専門も受かってるのかわからないのに、緊張しすぎて開始10分くらいフリーズしてた😭もう今回は合格なしと考えて、実技2は練習のつもりで頑張ります。
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月25日
実技1はそもそも集中できず、実技2は脱力して解いたけど、自信はない。
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月25日
今回落ちたらオケとかお休みして試験勉強に集中しようと思っていたけど、これに賭ける、みたいなのは余計に力んでしまいそうなので、準備は万全にしつつもライフスタイルはそのまま、バランスよく頑張りたいと思います!
結果、専門が10点でボーダーが下がるのを期待😂
専門10点…😭ボーダー下がるかなあ。覚えないといけないことが全然頭に入ってなかった…
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月28日
実技は採点の基準が明かされていないのでなんとも言えない感じです。公式解答と1°違うとか、そういうのが×なら合格は厳しいかな…
試験が終わって
1年勉強して2回受験した後でも、結構バテてしまいました。
勉強期間1年でも、結構バテてる。笑
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月25日
次頑張れるかなー
試験後に気を落としているときに素敵な気象現象に遭遇し、徐々にやる気を貯めていっています。(気にしてるから遭遇しているんですけどね笑)
雨上がりにアーク🌈 #環水平アーク pic.twitter.com/koOoN8uDRf
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年8月29日
加工してますが、虹見れました🌈 pic.twitter.com/KUzdJSLFon
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年9月5日
10月4日の結果発表まで長いです。おそらく落ちているし専門もダメかもしれないので、次回に向けての改善することを宣言しておきます。
改善すること
・周りに試験を受けていることを言う
受かってから言おうと思っていたので、気象予報士試験に挑戦していることをあまり人に言っていません。でも試験勉強のために時間が必要であることは公にしておかないと、自分の首を締めることになると思いました。とりあえず、バイオリンのレッスンに週に1度行っているところを先生に試験のこと話して隔週にしてもらおうと思っています!
・疲れた身体と頭を定期的にリセットする
勉強以外のことでも日々の活動で身体は疲れています。何もしない休日というのを作った方が良いと思いました。
・日々天気図をチェックして気象状況をフォロー
Twitterで気象界隈の方々のtweetが大変参考になりますが、自分でも予報してみようと思います。今回の実技1が終わったあと、他の受験者が「鬼怒川決壊の…」と話しているのを耳にしたりtweetを見ました。もしかしたら鬼怒川決壊のときにすでに気象に興味を持って勉強していた方々なのかもしれませんが、私は全然ピンと来ておらず、過去の天気図を見たり過去起こった災害を調べていこうと思いました。
やって良かったこと
・勉強する環境が整ってきた
おうちハックが進み、家事が減ったり、目覚めが良くなっています。
光や香り、音をコントロールして、家でも集中できる環境にしました。
譜面台にお世話になりっぱなしです! pic.twitter.com/1shMrMOAwU
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年7月8日
アレクサ、集中モード!と言ったら、部屋の明かりが青みがかった明るい色になり、スピーカーからは自然音(森とか雨とか)が流れてくる。環境は快適なのであとは内容!
— 気象ゼミごっこ🌖ぺんちゃん (@zemiseipen) 2019年7月19日
・専門と実技をセットで勉強できた
専門10点でしたが(笑)、実技を勉強しながらというのが良かったなーと思いました。台風の大きさと強さとか、セットで勉強することで使える知識になると思います。
*************
試験が終わってからまだ気象の勉強を再開していませんでしたが、 反省ブログも書いたことだしそろそろやり始めようと思います。まだ寝違えたところが完全に治っていないので、ゆっくり再開します…!
気象解析と機械学習①
気象庁では、アメダスとか気象レーダーで温度や気圧などの気象要素を観測して、それを元に未来の天気を予想しています。
一言で言ってしまえば、物理法則に基づいて時間変化を数値的に計算しています。
ここで使われている技術や手法が試験のための参考書でも書かれているのですが、もう少し汎用的に、一般的なデータ解析の話から勉強していきたいと思います。
最近は機械学習の第3次ブームということで、データ解析とか統計の分野が結構盛り上がっていますが、機械学習やディープラーニングは50年以上前から研究されてきたことで、数値予報は1959年から気象庁で採用されているそうです。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-1.html
現在のブームで「AIが仕事を奪う」とか「未来は何でもAIで解決できちゃう」とか言うときのAIというのはほとんど深層学習(Deep Learning)を指していて、AI(Artificial Intelligence)はもっと広義に、人間が行う知的活動をコンピューターに代わりにやってもらおうというものです。機会学習はその中でもデータの解析を自動でコンピューターにやってもらおうというものです。
データ解析の手法の1つにニューラルネットワークというのがあり、これは人間の神経系をお手本にしたモデルで、これを多層に発展させたものが深層学習です。
研究されていたけれど実践が追いついていなかった深層学習ですが、コンピューターの性能が上がったことで実装可能になり、第三次AIブームということで盛り上がっています。
数値的に解くってどういうこと?
数式の解き方には大きく分けて2つあります。
①解析的解法
式変形によって答えを出す
②数値的解法
具体的な値を代入することにより答えを出す
解析的に(代数的に)簡単に解ける例を出してみましたが、気象予報に使われる方程式は解析的に解くのが難しい偏微分方程式なので、スーパーコンピュータで数値的に計算しています。
※研修テキストより
気象庁ではコンピューターが数値計算をして、それをガイダンスという私たちが気象情報を受け取る上でわかりやすい資料を提供していますが、その翻訳・修正のプロセスで機械学習の手法が使われています。
天気予報のガイダンスができるまで
長くなるので今回は最初のほうだけお話したいと思います。
※気象庁HPより
スーパーコンピューターで数値的に計算するために
まずは、コンピューターで扱いやすくするために、地球の大気を格子で区切り、格子上にそれぞれ気象要素を初期値として設定します。
このプロセスは、大気という連続的なものを離散化するということです。
この辺の話は以前も少ししました。
********************
アメダスや気象レーダーでは、気温や気圧など気象要素を観測していますが、観測点は空間的にも時間的にもまだらで、例えば海上では観測点が少なかったりします。
気塊の運動を考えるとき、気塊をラベリングして質点のようにみなして追っていく方法(ラグランジュ的方法)は、気団の移動を考える際には有用ですが、多くの気塊を常に識別して調べることはとても大変です。
そこで、各空間の固定点での物理変数の偏微分的時間変化を計算していく方法(オイラー的方法)が流体を考える上で実用的だと考えられます。
このような考えから、まずは規則的に配列された格子を作り、観測データに基づいて、ノイズをキャンセルしたり重み付けをして、各格子に固定のデータ(初期値)を作ります。物理法則にこの初期値を入れて時間積分すると各格子の予報値が求められるので、それを使って天気予報をしよう!というのがざっくりとした数値予報の考えです。
********************
空間を離散化するには①格子点法(差分法)②スペクトル法の2つの手法があります。
MSMは格子点法で、GSMはスペクトル法で離散化されています。
①格子点法
これは微分方程式の微分を差分商に置き換えて近似したもの。メッシュを考えている。
②スペクトル法
フーリエ変換によって、いくつかの波の重ね合わせで状態を表現する。GSMでは格子点法だと両極付近で格子点が集中してしまうので、スペクトル法が用いられる。
※この辺はちょっと複雑な話なので、ざっくりとこんなところで次にいきましょう!
時間方向の離散化と計算の安定条件
空間の離散化により時間変化率が求められたので、時間も離散化します。
時間積分の刻み間隔(時間積分間隔)も空間同様、小さい方がより精度良くなりますが、その分計算に時間がかかります。そして積分間隔を大きくしすぎると、精度が良くないというだけでなくて、数値的安定性が保てなくなります。(CFL条件)
ここまでが数値予報モデルで気象予報をするための下ごしらえみたいなお話です。次回数値予報モデルに実際に観測データを入れていく、ということからお話していきたいと思います。
最近は気象ビジネス推進コンソーシアム という気象のデータをお天気の予想だけではなくてビジネスにも使おうという動きがあり、数値予報で使われているようなデータ解析の技術を気象に関わる人がわかっていると得すると思っています。
https://www.youtube.com/channel/UCyYJhGTAcpLeRnWoQxFbovw